全額返金保証制度の悪用

「商品が気に入らなければ全額返金します」という全額返金保証制度が流行っています。この「全額返金保証制度」を悪用すると、どうなるのでしょうか。全額返金保証制度の裏側を書いています。
※)私の独断と偏見も入っていますので、必ずしも正しいわけではありません。またこの情報によるいかなる責任も負いません。

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はじめに

この記事を読むと、私が実際にこのような体験したり、実際にこのような商売をしているのでは?と考える人が続出しそうです(笑)
でも、このような体験をしたこともありませんし、このような商売をしたこともありません。あくまで、私のアイデアです。こういう販売方法もできるのではということです。

全額返金保障制度を悪用しているケース

例えば、会社で一年に一回、「数学」の試験があるとします。あなたは、その「数学」で点を取れずに、苦しんでいたとします。ある日、メールマガジンをぼーっと見ていると、「私はこの方法で、数学が得意になりました!」というタイトルのメールマガジンを見つけたとします。もちろん、メールマガジンの購読は無料です。あなたなら、どうしますか?

無料なので、もちろん購読しますよね。

するとメールマガジンには「いかに自分は数学が苦手だったのか、それが今はどのくらい得意になっているのか」が書かれています。そして、その最後に、「この商品のおかげです。詳細は以下のサイトにて」や「数学の得点アップのノウハウを販売してます。その詳細は以下のサイトまで」とありました。

とりあえず、どのようなものかを見るために、そのサイトをチェックするのではないでしょうか。すると、お客様の声などのコーナーがあり、感謝の言葉が沢山書いてあります。どのような商品か気になりませんか。

でも、価格を見てみると、「CD-ROM5枚組で、2万円」という「高くもない安くもない微妙な価格」です。あなたは、きっと、「どのような商品か気になるけど、2万円支払って、効果がなかったら嫌だな」と思うはずです。そこで、「効果がなかったら全額返金」という言葉を見つけてしました。しかも、「顔写真」「特定商品取引法による表示」がハッキリ書いてあります。

ついに「どのような教材か興味があるし、2万円だし、効果がなかったら全額返金してもらえるのだし、買ってみよう!」と思って教材を購入してしまうかもしれません。

しかし!

実際に購入してみると、あなたが思うような商品ではなく、効果も全くありませんでした。もちろん、全額返金をしてもらうために、電話をしますよね。そこで、電話してみました。すると、会社側からは以下のように言われてしまいました。

「効果がないのは、あなたが教材に書いてある通りしていないからです。教材の通りに実施してもらえないと全額返金はできません」

「でも……」と反論しようとした瞬間、電話は切られてしまいました。また電話を掛けなおしたのですが、同じことしか言われませんでした。こういうやり取りが、何回も続くと、あなたなら、どうしますか?

「2万円という高くも安くもない価格だし諦めよう」と思いませんか。「私はトコトンまでして、全額返金してもらう!」という方は、案外に少ないものです。

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会社の立場から、全額返金保障制度を考えてみる

ここから、会社側に立って、考えてみます。
一見、このような全額返金なんてすると、お客のクレームも多くて、儲かるはずもないと思いませんか?でも儲かるカラクリがあるのです。

〔カラクリ1〕
このような商品の原価はどのくらいだと思いますか?恐らく売価の数パーセントでしょう。例えば2万円の商品だと、7パーセントが原価だとすると、原価は1400円です。経費を差し引いても、1つ売れるだけでものすごく儲かります。

〔カラクリ2〕
このような高価な商品を買う人なんていない!と思いましたか?
でも、今までの文を読むと、実際買う人がいるかもと感じたのではないでしょうか。

なぜこのような高価な商品を買ってしまう人がいるのかというと、以下の3点が考えられます。

1.実際に、困っている人をターゲットにする
2.商品の内容を見せず、サンプルさえ見せないで、その効果だけを強調して、興味をそそる
3.全額返金という絶対的な安心感を与える

困っている人ほど、高価なものでも買おうとします。でも、高価だと効果がないと嫌ですよね。そこで「全額返金」という殺し文句です。だから、高価な商品でも買う人がいるのです。

〔カラクリ3〕
「全額返金」という言葉はお客様側からとれば魅力的な言葉です。でも、会社側は損するという感じを受けますよね。しかし、価格設定さえ微妙にしておけば、全額返金を求める方はそんなに多くないのです。「その価格なら、まあ、いいっか!」っていう人の方が多いです。

しかも、「あなたが教材の通りにしなかったからだ」といって、全額返金の要求を突っぱねると、更に全額返金を求める方は減ります。ものすごくガッツのあって、しつこいお客様だけに全額返金すればいいのです。

つまり、メルマガなどで「興味」を持たせて、「全額返金」という安心感を与えて、「原価率の低い」高価な商品を売るといった感じでしょうか。そのためには、教材のサンプルなんて、絶対公開してはいけませんし、信頼を与えるために、会社組織である必要もあります。しかも、「顔写真」「住所」「連絡先」があれば、お客様の安心感はより増えます。全額返金を求めてくるお客様がいれば、相手の心が折れるまで、反論すればいいのです。どうしても駄目なお客にだけ全額返金すればいいのです。

実際にこのよな商売をしたことがないので、どのくらい儲けているのかはわかりませんが。儲かってそうですよね。これはあくまで悪用した例なのであしからず。

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