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本気で、本の自炊したいと考えている人に贈る記事

我が家で一番多いものは「本」。
本を減らして荷物を少なくしようと思い、本の自炊をしようと思っていたのですが、どうも面倒で……。
しかし、今回の引越をキッカケにして、重い腰をあげて自炊をすることにしました。
というわけで、自炊ですが、自炊をするにあたり、さまざまな選択肢があります。

※本の自炊とは?
紙の本をPDFファイルにすることです。どのようにPDFファイルにするのかというと、本を裁断して(1枚ずつの紙にバラして)、ドキュメントスキャナで、PDFにします。これを、たとえるなら、裁断機でバラバラにした紙を、プリンターにセットしてボタンを押すようなものです。本を破壊しなくてもスキャンする方法もあります。

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自炊の選択肢1(業者の利用)

1.自炊業者に丸投げ。
本を段ボールにつめて自炊業者に郵送すると、PDFファイルが送られてくるので(紙の本は処分してもらえる模様)、一番楽ですが、もっともコストがかかります。そもそも著作権の関係で、自炊業者に頼むことはできませんし。

2.ドキュメントスキャナだけを購入して、本の裁断を業者に委託。
本を裁断するには、裁断機を購入する必要がありますが、裁断機は巨大で、重くて(評判のものは13キロ、もしくは23キロほどあります)、刀も大きくて危ないです。そこで、裁断だけを業者に委託することもできます。業者のウェブサイトでは「1冊あたり×円」と書かれていますが、郵送料をいれると、そこそこの価格になりますし、手順が「本を段ボールにつめて郵送→裁断された本が返ってくる」なので……(本をつめた段ボールは引越業者も嫌がるほど重いのです)。
ちなみに、裁断された本は、コピー用紙のような紙になります。それをドキュメントスキャナーにセットしてボタンを押せば、PDFファイルになるようです。

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自炊の選択肢2(自分でする)

自分で自炊する場合「非破壊」と「破壊」の2つの方法があります。

1.非破壊。
scan snap SV600を購入します。
本を開いてスキャン、ページをめくってスキャンを繰り返していきます。

2.破壊。
本を裁断して(1枚ずつの紙にバラして)、ドキュメントスキャナ(プリンターのようなもの)で、PDFにします。その際、つぎの選択肢があります。

・ドキュメントスキャナを購入。裁断だけ業者を利用(上記で紹介した方法)
・裁断機とドキュメントスキャナーを購入
・裁断機だけをレンタル。ドキュメントスキャナを購入
・裁断機もドキュメントスキャナもレンタル

3.非破壊と破壊の比較

・手間:非破壊は1ページずつめくってスキャンしていくので多大な手間がかかります。破壊は「裁断(チカラを必要とせずバッサリと切れるようです)」「ドキュメントスキャナにセットしてボタンを押すと自動で読み込み開始」なので手間はかからないようです。
・価格:非破壊はscan snap SV600を買うだけです。2014年3月の時点では、4万円前半です。破壊の場合は、ドキュメントスキャナと裁断機を買う必要があります。詳しくは後述しますが、わたしの場合は5万円前半でした。というわけで、あまり変わらないようです。ちなみに、レンタルという手もありますが、レンタル料金は商品価格に依存するので、あまり変わらないと思います。
・購入した場合の保管場所:破壊の裁断機が巨大で重いです。保管場所に困ることでしょう。
・安全性:安全性が高い裁断機もありますが、やはり危険です。そもそも重いので、運ぶとき、危ないのではないでしょうか。非破壊は安全だと思います。
・スキャンしたものの質:わたしは読めればいいので、こだわっていません。

わたしの選択〜まずは非破壊

本を破壊したくなかったので、非破壊のscan snap SV600を購入しました。

scan snap SV600
scan snap SV600


実際に利用したところ、「面倒」の一言につきます。
だから、50ページほどで挫折しました。
これで自炊している人たちは、いろいろな意味で熱心で、あと時間があるのでしょうね。
執筆と引越が終わり、時間ができれば、利用するかもしれませんが、引越までの本を減らすためにで、結局、破壊することにしました。
その際に考えなければならないのは、つぎのもの。

1.裁断機とドキュメントスキャナをレンタルするか購入するかの選択
2.レンタルする場合、裁断機だけ、もしくは、ドキュメントスキャナだけをレンタルするかどうかの選択
3.購入する場合、どの裁断機・ドキュメントスキャナを買えばいいのかの選択

裁断機とドキュメントスキャナの両方をレンタルするケース

これからも資料の本を読んで、PDFファイルにしようと思っているので、ふたつをレンタルすると割高になってしまいます。
それに、レンタルにするとレンタル期間に作業を集中させなければならなくなるので、細切れ時間にすこしずつスキャンしたい、わたしには合わないようです。一度にスキャンすると、飽きてしまって、作業がつらくなるでしょうし。

<レンタルがあう人>
・スキャンする本の数がすくない
・数日、集中してスキャンができる

<レンタルにあわない人>
・細切れ時間でスキャンしたい
・本の数が多い、もしくは、これからも本を電子書籍化したい人
・単純作業が苦手な人

というわけで、わたしは、ふたつをレンタルするのをやめました。

片方レンタルする場合は裁断機がお勧めの理由

裁断機とドキュメントスキャナのどちらかだけ、借りることもできます。どちらをレンタルすればいいのか、考えました。

・ネットで調べていると、裁断はあっという間にできるようですが、ドキュメントスキャンはそこそこ時間がかかるようです。つまり、ドキュメントスキャンが律速です。だから、レンタルで裁断機を借りて、一気に裁断、あとはドキュメントスキャナを購入して、細切れ時間にスキャンというのがいいのかなと。
・裁断機は重くて、大きくて、危ないので、できれば家に置きたくないという観点からも、裁断機だけのレンタルがいいのかなと。

というわけで、片方だけレンタルを利用する場合、裁断機だけレンタルするのがいいと思いました(ドキュメントスキャナは購入)。
裁断機をレンタルするとなれば、比較にでてくるのが、「裁断だけを委託できる業者」。
そこで、裁断機をレンタルするのか、業者に委託するのかを比較しました。

裁断機をレンタルするのか裁断を委託するのか

裁断を委託する場合、段ボールに本を詰めて、業者に郵送します。そして、裁断された本が段ボールに詰められて帰ってきます。
段ボールの重さは、三十キロとかになると思われます。また、わたしの場合、裁断した本は、段ボール(大)で、3箱以上。
100キロほどあるものを移動させる必要に迫られるわけですね。
一方、裁断機のレンタルだと、軽いもので13キロ、重いものでも23キロ。
移動のつらさを考えると、裁断機のレンタルのほうが良さそうです。

また、裁断を委託する場合、ネックになるのが郵送料。郵送料込みの価格にすると、たいして安くはありません。
裁断機のレンタルのコストを考える場合、裁断にかかる時間も加味しなければなりませんが(時間はお金ですので)、裁断にかかる手間はそれほどかからないようなので、やはり裁断機のレンタルのほうがコスト的にも上回るわけです。

というわけで、わたしは裁断機のレンタルをしようと思いました。
しかし、ここで、「レンタルするくらいなら、13キロの軽いほうの裁断機を買えばいいんじゃない? レンタル料金を回収できれば、ヤフオクで売ってしまえばいいのでは?」」と思い始めました。

裁断機はレンタルと購入のどちらがいいのか

わたしが見つけた業者の場合、1週間、裁断機をレンタルするのに、送料込みで、4600円。
しかも、23キロの裁断機。
それを宅急便で受け取り、1週間後、業者に送り返さないといけません。

購入する場合は、15000円ほど。十分利用したあと、人手に渡したり、処分したりする費用を3000円と見積もれば、18000円ほど。
宅急便で受け取る手間、人手に渡すときの手間はレンタルと同じですが、レンタルとはちがい1週間という期間限定がありません。

これからも、資料を電子書籍にしたいこともあり、購入を検討する事になりました。

裁断機は何がいいのか?

ネットで検索していると、大型裁断機はピンきりで、高くても15000円程度でした。
ただ、刃が危ないのと、重いので、やはり購入する気にはなれず……。
結局、安全性が高くて、重さも13キロとほかのものと比べて軽い(軽くはないのですが)、「プラス断裁機(かんたん替刃交換タイプ)型番:PK-513LN」を購入しました。
2014年3月の時点で、価格は3万円ほどで、ほかの大型裁断機の倍の値段なのですが……。

プラス断裁機(かんたん替刃交換タイプ)型番:PK-513LN
プラス断裁機(かんたん替刃交換タイプ)型番:PK-513LN

ドキュメントスキャナは、どれがいいのか?

ドキュメントスキャナの比較のポイントと、わたしの状況です。

・紙詰まり→最近のドキュメントスキャナーは、有名どころのメーカーなら、その心配はないとのこと。
・一度にセットできる紙の枚数→プリンターに紙をセットするのと同じで、一度にセットできる枚数がすくないと、頻繁に紙を足さないといけなくなって面倒です。わたしは電子書籍化に時間をかけたくないので、セットできる枚数がもっとも多い機種がいいな、と思いました。
・読み取り速度→プリンターの印刷速度と同じです。わたしはボタンを押せば、あとは、ほかの作業をするので、ここは気になりません。
・読み取ったものの質→まったく気にしません。
・付属ソフト→fujitsuなどのドキュメントスキャナを購入すると、acrobatのソフトなど役立つソフトがついてきます。わたしの場合は、SV600を持っているので、その必要はありません。
・価格→SV600があるのでお金はかけたくありませんでした。

というわけで、一度に50枚セットできて、安価な、つぎのものを買いました。
付属のソフトはよくないようですが、SV600を持っていますし。

BROTHER ADS-2000
BROTHER ADS-2000

今後は、非破壊と破壊の併用

これからは、非破壊と破壊を併用していくことになりそうです。
いやはや、自炊といっても、いろいろあって、大変でしたよ。
結局、10万円くらい使ってしまいましたし。

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