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商業出版では著書が売れないと不利になる

「商業出版すれば、雑誌取材がきたり、テレビ出演したり、本業の売上があがる」

このように考える人もいるようですが、それは「ロト6を買えば1億円が当たる」と思うのと同じです。7〜8割の本が増刷さえしないといわれている、この出版不況の中、このように考えるのは甘いといわざる得ません(もちろん、7〜8割の著者、編集者はみんな「売れる」と思って本を出版しています)。
本を売るために、労力とお金をかける必要があります。

では、仮に本を売るための労力をかけなければ、どのような事態に陥るのでしょうか。

二冊目を出版する「大きな障害」になりかねない

近年、大型書店は出版社に「POS」のデータを販売するようになり、出版社は他社の本の売れ行きがわかるようになりました。
※)POSデータ:本の売上数、読者層(性別、年齢など)のデータのことです。これを見れば、あなたの本が何冊、どのように売れていて、どういう人が買っているのかわかります。

これが著者にどのような影響があるのでしょうか。
それは「二冊目以降の本の出版」」です。
企画会議にて出版企画を検討する際、書店のPOSデータから過去の著書が売れているかどうかを参考にして、出版企画を通すかどうかを決めることが多々あります。具体的には、アナタの処女作が全く売れていないなら、企画会議を通らないこともありえますし、アナタの処女作がヒットしていれば、出版企画が多少弱くても企画会議で通ってしまうこともありえます。

一冊目の著書を売らないと、二度と本を出せなくなるという可能性もあるのです。

ちなみに、これを回避する策として「ペンネームにする」という手もあります。売れなかった処女作の出版社からは二度と本を出せないかもしれませんが、ペンネームを変えて「出版経験なし」ということにしてしまえば、他社から出版できるかもしれません(ただ、「売れなかったけど出版経験あり」というのは「本を一冊仕上げるだけの力がある(それだけ、本を書いている途中で挫折してしまう著者候補が多いのです)」というアピールになるので、難しいところだと思いますが)。

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雑誌取材などもこない

「商業出版すれば、雑誌取材などがある」というのは事実です。本が売れてなくても雑誌取材などがくるときはきます。また「本を出した」という実績で、雑誌取材を呼び込むことも可能です。
ただ、100パーセントではありません。
むしろ、本が売れないと、99パーセント、取材依頼などが来ないと思った方がいいでしょう。
ちなみに、雑誌取材などが来る確率を100パーセントに近づけるには、とにかく本を売ることです。

商業出版したところで、売れなければ何の影響力もない

これは今まで書いた通りです。
本を出版したところで、増刷できなければ、最終的には自費出版したのと変わりなくなってしまいます。
※)商業出版の実情(まとめ)

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